だいぶ昔の話です
むかし、むかし、私がまだ開発部長だった頃
( once upon a time, When I was the director )
ちょうど私のアリスソフト史で書いている、2000年頃から
募集しても募集してもディレクターが集まらなくなってきたんだ。
それまでは、アリスソフトにはディレクターは増えていた。
同時に複数の開発ラインを走らせる事が出来た
TADA、ぷりん、とり、HIRO、イマーム、ふみゃ、風麟 など
あっ、この場合のディレクターの定義
ゲームが作れる、企画が作れるゲームデザイン、または、シナリオ等で中核部分を作れる自分で動ける、責任が持てるようは、チームリーダーになれる人です誰かに指示された作業が出来る人では無く自分で仕事を作り出せる人参謀じゃなく、あくまでも1軍の将になれる人
優秀な絵描き、プログラマー、CG、などが沢山いても
スタッフをまとめ頭になれる人(ディレクター)が居ないと何も作れないのだ。
そしてディレクターは精神的な負担も大きく、潰れ事や、不調になる事もあるので
交代要員も含めて常に複数名、会社としてはディレクターが欲しいのだ
なので募集を続けるのだが・・来ないのだ
ある次期から募集しても集まらなくなった理由(欲しい人材が)
それは分かっていた
会社に所属しなくても1人でゲームが作れるようになった
そうなのだ、1人で出来るのだ。ネットの時代になって
便利なツールがいっぱいある
開発に多大なコストと時間がかかるゲームエンジンなどは個人では無理だった会社組織で無いと使えない物だった
ネットでノウハウが無料で学べる
会社に入り、先輩などに教えて貰わなければ得られない知識それもほぼ無くなった
仲間集めもネットで出来る
学校や会社などの環境が無いと作れる仲間を集めるのは難しかったが、今はネットで個人単位で仕事を依頼する事も出来る
ネットで販売も出来る
データだけで販売出来るようになったのもデカイ
ネットで宣伝も出来る
企業ブランドや組織の支援が無くてもTwitter等で1人で宣伝出来るし、口コミの効果の方が大きくなった
必要なら資金も集めれる
クリエイター支援サイトやクラウンドファンディング
やる気があれば出来る環境なんだよね。
会社がディレクターとして欲しい人材は、
こういう環境があれば、自分で率先して作れる人
さらに独自性があり良い物が作れる人
なんだよね
しかし、こういう人は・・
ネット時代になると1人でそこそこの成功してしまうので
会社に入る必要なんて無くなってしまった
むしろ、会社に入る事がデメリットになる
自由に作れない
予算とスケジュールに追われる
気の合わない人とも一緒にやらないといけない
好きな物を作る事より、売れる物を作れと言われる
2022年1月6日のブログ |
この同人ソフトとを作っている2人とか見ていると、
久しぶりに、そんな事を思いだした。
今は、昔そんな事を思っていた頃より
さらにディレクター人材を会社が確保するのは難しくなっているんだろうなぁと
ネットがあらゆる事を変えていくねー
大作RPG等になると、誹謗中傷の標的になったり、失敗した場合の全ての責任がその人にあるかの様にネットでは騒ぐのでディレクターは怖いイメージありますね・・・
返信削除漫画業界だと同人やっている人に商業からお声がかかったりしますが、ゲーム業界も同人ゲーム制作者に声かけする時代が来るかもしれませんね。
返信削除スタッフが来るのを待つ時代は終わった!
…というか、現状でも応募かけつつヘッドハンティングもしますよね。こりゃまた失礼しました。
そうですよね、会社はディレクターが欲しければ
削除積極的に優秀な人をスカウトしないとね、待っていたら負ける
まぁ・・現役の時は、そういうのも分かっていたのだけど
それをする時間、心の余裕が無かった
探すというのは、それ相応の時間がかかる作業だしね
長いことゲーム会社に勤めていたのですが、ちょうど4年ほど前に個人事業主に転向した者です
返信削除会社に所属しないと定期的/継続的な収入が期待できないので、金銭面での精神的な不安
がかなり大きいです。確定申告で所得がゼロのときは結構絶望します。
(その分、年金以外の税金もゼロですが・・・)
なので、全く売れなくても死にゃしない程度の貯蓄はあった方がメンタル的には安心できます。
あとは前のブログでもおっしゃっていましたが、一人でゲームを完成させるまで継続できる
熱意があるのは本当にすごいと思います。
それだけでえらいです。まぶしーっていう気持ちよく分かります。
会社に入るのも個人でやるのもどっちも一長一短あるとは思いますが、
自分は今からもう一度会社に入るのはきついですね。
自分の裁量でいろいろ進められる喜びを味わってしまうと元には戻れない。
その反面、商品が売れないと本当に食っていけないんですが、
そのときはそのときでフリーでお仕事を受ければなんとかなるかーとか思ってます。
そういった意味では一度会社勤めを経験して十分なノウハウを得られたのは良かったかなぁ
といってもできる人はやっぱ一から個人でやったとしてもできちゃうんだろうなぁ・・・
としみじみ思いました。
それからちょっと話それてしまいますが、お聞きしたいことがあります。
2年ほど前にこちらのブログで公開されたランスクエストマグナムのパッチver386ですが、
「マルグリッド迷宮、4段階でのBGMが進行状況によって変化するようにした」
の"進行状況"というのはどういう意味でしょうか?
マルグリッド迷宮1~8層あたりまではたまに変わっていた気もするのですが、
マルグリッド迷宮X層では一度も陰鬱なBGMから変わったことがなく・・・
W1の35層まで進みましたが、もしかしてマルグリッド迷宮X層には適用されない仕様
だったりしますか?
(こっちは記事と無関係でごめんなさい。
2年前の記事にコメントして気づいてもらえるのか不安でここに書いてしまいました。)
ランスクエスト・・確認シマシタ
削除(ゲーム制作されている方だけあって、指摘が分かりやすかったので確認すべき場所がすぐに分かりました)
あっ・・
確かに駄目です、マルグリッドXから曲が変わりません。
1-10までは私が作っていたのですが、Xは「いってんちろく」に作ってもらった部分だったので、ソースコードが別だった
あははは・・
もし、再度ランスクエストをいじる機会があれば、そこもいじるかもしれませんが、今いじる気力が無いので、ごめんなさい。
そういう仕様という事で・・ぺこり
あ、そうだったんですね!
削除X層では変わらないということがわかってもやもやが晴れたのでよかったです。
記憶を無くした頃に昔のランスシリーズをやるのはやっぱり面白いいい・・・
とても面白い考察だと思います。
返信削除自分もゲーム業界の末席で働いていますが、確かにディレクター職の応募は減ったような気がしますね。
もしくは入社しても、3年くらいで独立しちゃうか…。
あとは昔に比べて、ゲーム開発の規模が大きくなったことも原因に挙げられると思います。
かかる予算が大きくなって失敗が出来ないから、どうしてもベテラン勢が主力になって、新人は部分仕事しか回ってこなくなる。
なので全体を見るノウハウは育たないし、つまらなくてすぐ辞めちゃうとか。
それなりの裁量を持てるようになれば、組織で働くのも面白いと思うんですけどねえ…。
ゲーム規模が大きくなり、会社も失敗作が作れなくなった
削除確かに、これ大きいですよね
入ったばかりの新人に、それを任せる事は出来ない
= 新人が育たない (入った1.2年目が一番伸びる時期なのに
全く別の車業界の話で恐縮ですが、同じ現象が起きています。
返信削除全体的な仕事を任せてもらえるのはベテランだけで、新人はどんなに才能があろうと雑巾がけのような雑用からやらされます。
当然もっと大きなことがやりたいとベンチャーなどに転職していってしまいます。
才能ある若手に権限を与え、責任は上がとる。
そういったことが会社組織ではなかなかできないのでしょうね。。
みんなサラリーマンですから。
個人制作は自由で、しかも最近は会社でやるより儲かるようになりつつあります。
返信削除ネットの販売プラットフォームは売上の5割7割etcバックしてくれるので
数千本程度の売上でも制作人数次第ではかなりの収入になります。
自分はゲームではなくアダルト漫画の個人制作なのですが、
出版社経由で出していたら絶対ありえない所得になっています。
ゲーム・アニメ・漫画・小説などエンタメの制作に関わる企業は、
ライバル企業だけでなく、Steam/Youtube/FANZA/DLsiteなどの
インディーズ向けプラットフォームとも人材獲得競争を
しなくてはならなくなるのだと思います。
どこのゲームメーカーもディレクターが集まらないという話が多いです。
返信削除理由としてソフトの大型化が進み気軽に作品を作って経験を積めないからだと。
TADAさんがやっていたようにとりあえず1作任せて作らせるってことができないんですよね…
開発期間と開発費が増えた今では仕方のないことなので大型メーカーでも小粒なゲームを作ってロープライスで販売し経験を積ませようとようやく動き出したようです。
自分もディレクターを目指して大阪の専門学校に入り、出てから一応真面目に就活をしたが結局は個人開発に転じた。
返信削除脳内に湧き続ける企画をほっどいたら消えちゃうからさっさとゲームにぶち込みたいのだ!予算がいくらか期間はどのくらいなのか利益を出せますかで聞かれても実際売らなきゃ知らんやろ!
自分でやりたい放題して華麗に爆死。一応販売数は0を超えているのでバイトでCG依頼の予算をため込んだら続篇を出す。寿命までにシリーズを完成する人生RTAを満喫中。同じ性癖を持つ画家先生に出会えて良かった。