2000年
ランス5a、ランス5b、ランス5c
すでに何度か頓挫していた
だが、ランスシリーズをここで捨てるという選択は選びたくないので
なんとか・・別の手段は無いだろうかと
さて、どうするか・・そんな日々
現実逃避するように・・・ミニゲームを作ったりする
アーデルハイド
ドラクエみたいなRPG「カエルが為に鐘は鳴る」みたいな戦闘システムザナドゥのようにモンスターは有限パズルみたいな感じで作っていた久しぶりに動かしてみると面白かった・・完成はしてないけど
学園漂流戦記
退職しているYukimiさんに絵を外注依頼して作った320*240という小さい画面昔の海外スタークラフトぽいアドベンチャー第2部まで作ったが、未完成
どっちも、コンパクトイメージ
Windowsになって容量が無制限になり、
画面も綺麗でリアルになり、なんというか・・
工夫との無い世界になりつつあり、それに抵抗というか
そんな気持ちで作っていたんだな・・(時代に逆行)
└|∵|┐ あらゆる事は、制限あるから楽しいのだー
3月、隠れ月
ついにアリスソフトの分家誕生
男性向けエロゲーのアリスソフトに対して
女性向けエロゲーのアリスブルー
ふみゃが1人で立ち上げ、仲間を集め
ついに販売までこぎつけました、パチパチ
4月、ペルシオン
監督シナリオ.とり
ゲーム部分.ぷりん
原画.ちょも山
主力ゲームだが、私が完全にノータッチの開発
とり、ぷりんのベテランがあるので大丈夫
ぷりんぽい仕掛けやアイデアが満載の
ダンジョンを潜って潜り続けるゲーム
本来なら好きなダンジョン探索なのだが・・
私・・目押しとかアクションが苦手なのだ
ぷりんは好きなので闘神3とかでもタイミングアクション入っているよね
本当は、もっとアクションを作りたかったんだろうなぁ
格闘ゲーとか、アクションRPGとか
・・・私が嫌がるから作りにくい雰囲気を作ってしまったのだ・・
私が嫌がるから(あまり)作られなかった物
アクションゲーム (理由.苦手だから)
試作的な1本あったね、零式のシューティング
麻雀ゲーム (理由.不吉だから)
当時、麻雀ゲームを出すと会社が傾くという・・
ノンアダルト、純愛 (理由.エロゲーメーカーだから)
心機一転
ランス5は諦めた
大悪司の開発を始める 神のお告げじゃー
7月、シーンAO
監督シナリオ.イマーム
原画.Min-Naraken
イマーム
オンリーユーが一般販売中止(やりすぎ問題で)になった後、
王道勇者、プロGoodと出すが、どれも今ひとつ・・
海洋物、雰囲気綺麗、サスペンス、そんな感じの今作で新境地を目指したのだが・・
これも今ひとつの評判だった
いろいろ空回りしている状態だったかな
結局、オンリユーを何とかしないと進めない状態だったのかもしれない
この後、リメイクという形でオンリーユーに再び取りかかる事なった
廉価版作戦
エロゲー高いんじゃー 当時7800円とか8800円だし
もっと安いのを出したい
という事で・・
廉価版という形で値下げした
安いのなら買おうかなぁと思う人に買ってもらいたいしね
メーカーとしては、その方が絶対に得なのだ
ユーザーもその方が喜ぶはずなのだ
だが、
エロゲー業界は、販売店がそのまま中古屋も兼ねているし
中古流通がかなり大きい市場になっていた
廉価版を出すと中古業界は打撃を受けるのだ
定価8800円のゲームを、中古販売5000円で売っている所に
廉価版として新品を2800円で出されると、中古が売れなくなっちゃうからね
また、流通やショップも在庫が全て損になる
メーカーとユーザーにとって良い事であっても
流通、ショップ(特に中古屋)にとっては嫌なのだ
エロゲー業界は、流通、ショップが強い影響力を持っていたので
廉価版を販売するという形を作り出すのは本当に大変だったんだよ
当時、アリスソフトの影響力が強くなっていたからこそ出来た事だろうな
まぁ・・・一部、在庫を買い取るとかもしましたが
12月、20世紀アリス
この年末は、主力商品が出せなかった
私も大悪司にかかりっきりだったしね
なんとか手の空いているスタッフでバラエティソフトを出した
ちょうど世紀末だし、キリの良い所なので20世紀アリス
これDPS
DPSというより、4本のミニノベル
どれも出来が良いです
ハードがドリームキャストみたいな感じだ
かえるにょ国のアリス
かえるにょぱにょんのシステムを改良して作られたゲーム
個人的にもハマって何周もしたなぁ
この後に作られる「ままにょにょ、わいどにょ」の方がシステムは洗練されているが
これ好きだったなぁ、自動生成でなくマップがあるのが良い
・・・
・・・
・・・・年が明けました
初日の出
2001年
21世紀の始まりだよ・・・
4月、夜が来る
企画シナリオ.HIRO
原画.Karen
監督ゲームデザイン.むーみん
格好良く、おしゃれなタイプ
オープニングアニメも作られた、アリスソフト初かな
HIROは、私と違うタイプの発想の引き出しが多く
アリスソフトの幅をどんどん拡げてくれた
うん、上司に対しての気遣いも出来ているよね(>いや、そういう理由では無い
ゲーム部分は、むーみんが担当
前年の隠れ月のゲーム部分もやっていた、ゲーム部分担当をけっこうしているんだよね
アリスソフトの第3のゲームデザイナーだったりする(TADA、ぷりんに次)
あっ、このゲームは、監督(ディレクター)もしていたんだね
他、いろいろな尻ぬぐいも・・アリスソフトには無くてはならない存在なのだ
6月、王子さまLv1
企画シナリオ、ゲーム部分も.ふみゃ
アリスブルー第2弾、RPGです。
可愛らしい王子さんです。
・・最初のクエストが新聞屋に行くという、はじめてのおつかい
実は、こっそりうれしかった事
ランスシリーズや闘神都市などと同じRPG世界観で作ってくれた事
ハニーとか、世色癌とか、
HIROやイマームは、独自世界観を出したいのか、遠慮してなのか・・使ってくれなかったんだよな
(・・ま、使ってとか言わなかったし
7月、オンリーユー リクルス
企画シナリオ.イマーム
原画.むつみまさと
内容的には旧オンリーユーとほぼ同じ
アリスソフト初のリメイク作品だね
イマーム、むつみまさと、ノリノリで作りました
やっぱ、2人が作りたかったのはコレなんだったよね
中心となるスタッフは、自分が好きな題材で無いと力を発揮出来ない
後、気の合うメンバーと・・(座組というらしい
メンタルの影響は大きいのだ
むつみまさとの絵が違います
彼の絵柄は流行に合わせて常に変化していったので
おわっと思う時も・・
鬼畜王やランス5の時が私の好みだったなというか、私に合わせてくれていたのかな
ちなみに、今(2022年)の絵柄いいね
原画の絵柄が変わるというのは良い点もあれば、悪い点もあり難しい
純粋にうまくなっていくというのもあれば、時代に合わせて変化していくのもある
ただ、その人の個性や良さを失ったらよくないだろうし
Min-Narakenに1度相談された事があった
「もっと今風の絵柄に変えようかと思っているのですが、どうでしょうか」と・・
彼の絵は繊細で他の誰も描けない独自の物だし、すごく綺麗だし
変えるなんてもったいないと言った事がある
・・・もし、ぜひ変えようとか返事していたら、どんな絵柄になっていたかな
11月、大悪司
企画ゲームデザインシナリオ、TADA
原画 織音、Min-Naraken、おにぎりくん、ちょも山
テキスト.とり、上田庄吾
ゲーム画面、ぷりん
我ながら、思い切った物を企画して作ったなぁ
うん、良いゲームが出来た
5年前の鬼畜王ランスの時のように
多くのスタッフが一致団結して作り上げる事が出来た
ゲームの制作というのは、何かがひっかかって歯車が狂うとほんと進まないし、
なんとか完成しても・・出来が悪い物になる事が多い
逆に、いろいろな歯車がぴったり合うと実力以上の力が出せて凄い物が作れる、
大悪司はそういう開発で出来たゲームだった
上田庄吾、途中から入ったテキストライター
これまでミニゲームとかでちょくちょく書いていた
大悪司では、那古教のチンコ付き教祖様を凄い拘りで・・好きなのかチンコ
この後、ついにフル企画を担当していく事になる
各種イベント
この頃からエロゲーのイベントが作られるようになり
積極的に参加するようになった
キャラフェス.ドリームパーティ
2001-2008年頃まで何回かに分けて参加しました
前日に設営する作業が何か好きだった、文化祭みたいで
私にとって、イベントとは
お祭りであり、展示であるという意識が強かった
グッズ販売もお祭り要素として重要ではあるが、やっぱり展示は大事
大きなモニターで新作のムービーとか流すとか
イベント、楽しかったなぁ
最盛期には凄いお客さんに来て頂いたし
多くの人に運営を手伝ってもらったりもした
まぁ、だんだんマンネリ化して下火になっていきましたが、まぁ、それはしかたない
各種グッズ
当時のエロゲー業界は絶好調だったし、アリスソフトも人気だったので
いろいろ沢山のグッズとかを作って貰えた
フィギュア
500円ガチャガチャ
ゲーム機への移植
小説
トレーディングカード
TCG.ハーレムマスター
イベントで売られた細かいグッズの数々・・
いったいどれだけの種類があったんだろう、一覧残しておけばよかったな・・
たぶん、ハニービル5階にあるダンボールの山に入っているんだろうが
特に凄いのが、大悪司の殺ちゃん、等身大人形
まぁ、アレ用です、凄いね
アリスソフトでも1人(1体?)頂いて、各種イベントや宣伝に大活躍しもらいました
・・・おっぱいのサイズが実に良いのだ
アリスブルーについて
エロゲー、うん、ユーザーの大半は男である。
だが、アリスソフトのゲームをプレイしてくれるユーザーさんに小数ながら女性の方もちらほらいる
というか、開発スタッフに女性はけっこう多い
どういう流れだったか、覚えてないが・・誰がいいだしっぺだったのだろう
女性向けゲームブランドを作る事になった
リーダーは、ふみゃ
スタッフは君1人、1人でやれ
あいかわらずの無茶ぶりである
私、女の子向けも好きなのだ
子供頃、少女漫画をいっぱい読んで育ってきたのだ
当時、女兄弟がいる奴は、みんな読んでいたと思う
キャンディキャンディには、むっちゃハマっていた
俺の眼鏡好きは・・ここに原点があるかも、パティ、パティー
だから、女の子向けを作るのに基本的に抵抗はなかった
いや、むしろ積極的に作りたかった
会社としてもメリットが大きいのだ (役員だからな、経営者目線)
現在、アリスソフトで作っているゲームを男女入れ替えて作ればいい
女の子を主人公にして、まわりにいる攻略対象を男にすればいい
男女入れ替えだ
ゲーム部分や素材の多くは使いまわしが出来るし、開発費大幅削減出来る
会社として一粒で2度おいしい
たとえば・・
学園KINGだと主人公が横暴な女の子
ランスだと、ワイルドな女の子が気弱な奴隷少年を連れ歩くとか・・
オンリーユーだと破滅の星を背負った格闘少女が、各種男友達を救いながら戦うとか
ふふふ、俺って天才
さっそくそういうのを頼むぜと、どのゲームを流用するとふみゃに聞くと
えっ、それ違うの?
ん、男と男
なに言っているの? わかんない
女性向けは、そんな甘い手抜きが通じる世界じゃないって?
全部、専用できっちり女性向けで作る必要があるって?
・・・・
・・えーー、俺の会社利益倍増計画が・・・
こそっ・・せめて、女と女にしない?
・・ごめんなさい、もう何も口出ししません
初めてPC買ったのがこの頃で、鬼畜王ランス、ダークロウズ、夜が来る、大悪司は翌日の仕事に差し障るレベルでやってましたね
返信削除単にエロいだけではない世界観が好きでした
いずみさんとかきっこちゃんは未だに連れとの話題になりますしw
21世紀まで、来れました。この先のアリスソフト史も楽しみです。
返信削除麻雀ゲームは出さなくて良かったです。(本当に傾きそうで)
この頃といえば世の中2000年問題が盛り上がってた印象です。
アリスソフトで2000年問題は何か影響ありましたでしょうか?
2000年問題・・特に何もなかったかな
削除私の知らない所でプログラムチームが苦労していたかもしれないけど
大悪司は今でも時々プレイしています
返信削除中でもめぐる、明、パンダが好きです
今回も大変面白かったです。
返信削除自分は当時まだ小学生位でしたので、当時の空気や雰囲気を知れました。
現在では色々な意味で難しくなってしまったので、同じ時代で一緒に楽しみたかったです。
お体に気を付けてこれからも更新頑張ってください!
ありがとー
削除女×女……実現してほしかったですー。
返信削除大悪司でアリスソフトを知り、大番長で沼にハマり、ランス6に興味が出て・・・、みたいな順番でどんどんハマりました。この頃はアリスソフトって名前を見るだけでもう新作は全部買ってましたね。大好きなメーカーです
返信削除アリスブルー、すごくすごく大好きでした
返信削除アリスのゲームも大好きなので男女入れ替え版あるならめちゃくちゃやりたかったけど、確実に「既にアリスファンの女性プレイヤーとそういうのもイケる男性プレイヤー」しか喜ばない確信がありますね……
女性向けには大きく高い壁がある……
> 「もっと今風の絵柄に変えようかと思っているのですが、どうでしょうか」と・・
返信削除> 彼の絵は繊細で他の誰も描けない独自の物だし、すごく綺麗だし
> 変えるなんてもったいないと言った事がある
MIN-NARAKEさんとそんなやりとりがあったとは…!
あの絵柄がとても好きなので止めてくれたことに感謝です。
https://news.denfaminicogamer.jp/interview/201225c
先日、MIN-NARAKENさんのインタビューを読みました。昔のエピソードも沢山出て来て、当時のTADAさんの思い切りのよさと攻めの姿勢に驚きました。
大悪司……何もかも懐かしい。
返信削除大悪司・・ちょっと動かしてみた。
返信削除操作やゲーム仕様が分からん、すっかり忘れている・・
いつか時間を取って、ちゃんとプレイしたい所です
大悪司少し前まで遊んでましたよ。
返信削除最終データ見たら2019年で一発戦前で止めてました。
大悪司は友達の家で初めて見た時に「絶対に遊びたい!」と思ったゲームです。
パソコンが家に置かれた2002年にお年玉持って近所のゲーム屋に買いに行きました。
今でもキャラの設定にキャラクリ条件もほぼ覚えています(ww弾のキャラクリだけは完全に忘れてました)
こんなに楽しいゲームを作ってくれて本当にありがとうございました。
シーン青、当時アリスにしては?感は確かにあったのですが、何故かキャラが、この四半世紀意外なほど心に残り続けていて、絵も超美麗だし、いや、実はこれなかなか凄いんじゃないかって気も。スッキリ劇的解決しない事多いのも、それはそれで味わいというか、結衣とか、なんとも繊細でタフで、愛おしい。
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