2024年9月18日水曜日

親の認知症、レベル2

 


「かずふみ、どこ行ったのかしら?」
真顔で母に聞かれた

!! 目の前にいますよ、あなたの息子ですよ

あちゃー
ついに

自分の存在を親に忘れ去られてしまった

いやぁ、認知症・・おそるべし
本当に家族すらも分からなくなるのか




これまでの経緯

2022、一人暮らしの母、物忘れ症状が出だす

2022末、心配なので同居する事にした
母(82)、息子=私(56)

2023、介護認定.要支援1(一番軽い段階)
物忘れ外来にいったり、地域包括支援センターのお世話になったり・・

2024、介護認定、要介護1(1年で2段階UP・・うれしくない)
現在、ディサービスとかを検討中

去年(2023)は、まぁ・・認知症ぽいなぁ、忘れる事多いなぁぐらいだったが
今年になってから一気に悪化した
坂道を転がるがごとし・・



こんな事もあった

母が裁縫道具を取り出し何かしようとしている
「何か探しているの?」
「スカートが大きいから直そうかと」

えっ・・そんなの出来るわけが・・
去年、趣味として刺し子を薦めていたのが
最初は雑ながらもなんとか出来ていたのだけど、だんだん出来なくなってきて
ついには一直線に糸を這わす事すら母には分からなくなっていた
なので、「その作業は難しいと思うので後でxxxに手伝ってもらったら」とか言ったのだが
このくらい自分で出来るからと

1.2時間して見ると・・
ぐちゃぐちゃの糸とスカートを持って呆然としていた
「うまく出来ない」
「・・・私、バカになった、情けない」

自分にとって出来て当たり前だった事
そんな事が出来なくなっていく
悲しんでいる母

そんな母を見ながら
何も出来ない自分・・辛い見てられない
せつない


ああ、この感覚・・既視感が
kanonのきつね娘でそんなのがあったよね
 これ印象に残っていたな
 泣いたよね、
 まさか・・それを自分が体験する事になるとは・・





認知症
知り合いや親戚の親がなったり、情報として見たりして
大変だなぁと他人ごとのように見ていた

うちの母は大丈夫だろうと・・思っていた

元気で活動的だった(コロナ騒動が始まるまでは)
私とは違い社交的で友達もいっぱい、誰とでも仲良くなる
多趣味で日々やる事が満載で忙しく過ごしていた
背筋もちゃんと伸びており、同年代の人より若々しかった

なのに・・まさかなぁ
いやぁ、一気にきたな


親には多くの事を教えてもらい、育ててきてもらったが
これは、最後の身を挺した教え(教訓)なんだろうね

 人は老いて壊れていく

 それは自分の25年後の未来でもある
  (親との年齢差)

そう、いずれ自分もそうなるんだ
頭も身体もちゃんと動く今を大切に生きないとね

しかし、親の介護は私と妹で見るとしても
結婚せず子無しの私はどうなる
ロボットだな、うん、メイドロボ、サチコさん








6 件のコメント:

  1. 辛いですね、辛すぎる…。私も独身なので、自分の番が来るまでに早く安楽死カプセルの導入を…。政治家の公約になるレベルで真剣に考えるべき時期だと思うよ?

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  2. 存在を忘れられているのではなく、おそらく子どもの頃のTADAさんを探しているんだと思います。

    私の母方の祖母も認知症になって我が家で引き取った時に、
    「もうおうちに帰らなきゃ」というので、母の姉に電話をして、「お泊まりしきていいよ」と話をすると自分の母親に許可を貰ったと思って落ち着いていました。
    若いころの記憶の方が優先されているみたいです。

    私の母もTADAさんのお母様と近い年なので、これから先を考えると同居なりホームなり考えておかないといけないですね・・・。

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    1. いつもブログ読ませてもらっています。自分は30代ですが親が認知症になってしまいました。在宅介護をしています。TADAさんの書いていらっしゃることをとても身近に感じ共感します。

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  3. 14時52分に書き込ませてもらったものです。すみません、不慣れで返信でコメントしてしまいました……。

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  4. 出来ない、情けないって感じられちゃうの辛いですね・・・
    元気でいてくれるだけで十分なんですけどね・・・

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  5. 私の祖父が認知症でした。
    どんどんひどくなっていく姿がハッキリ言ってかなりトラウマです。
    いつか自分の親もなってしまう可能性があると考えるだけで、、、なんだかなぁってなります。

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