制作記．Ｒａｎｃｅ

 

私が制作に係わったゲーム（５）

思い出メモ

アリスソフトブランドを作ってから初めて出した商品

自分の生きた証になったランスシリーズです

感慨深いです

発売日．１９８９年７月

価格．６８００円

ハード．ＰＣ９８．ＰＣ８８

開発期間は・・

アリスソフトがスタートしたのが３月頃

で発売したのが７月なので４ヶ月間ですね

新ブランドという事で同時に３本出す計画で進めた

６．７人スタッフが居たので、２名ずつ１本担当

二人では到底無理だが、後は相互に手伝ってなんとかする

そのうちの１本、私の担当が　"Ｒａｎｃｅ"　となった

この頃は、怖いもの知らずでやる気だけはあったのだ

なんてたって、念願のエロゲーが作れる

新ブランドなのであれこれ自由に決める事が出来る

年齢的に二十歳そこそこと若くて元気
失う物など何も無かった

これが、楽しくない訳ないよね

└|∵|┐♪

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当時は、次のような事を考えいた　（・・・と思う

●ＲＰＧが作りたい

が・・作る技術は無い、ＡＤＶ用のシステムしか無い

なので無理矢理アドベンチャーのシステムで戦闘を入れた

　

マップ移動システムとかも当然ないので

一枚画の地図を作って

ＢＡＳＩＣのペイント文で色を塗りつぶすという処理でごまかした

えらい俺、よく工夫した

●ＴＲＰＧの１セッションくらいの物語にする

壮大な物語は「学園戦記」で懲りたのでコンパクトな物語にした

背伸びせずに当時の自分達の力量にあった規模に出来たと思う 

 

たぶん、背伸びして壮大なファンタジーを作ろうとしていたら失敗していた

 

えらい俺！　よく選択した！

●悪い主人公

エロゲーなんだから、エロい主人公をという事でランス君が出来た

かっこつけの正義マンでなく

エロ欲求に正直

えらい俺、よくランス君を作った

 

ランスの元ネタというか影響を受けたのは、たぶんコレ

新田真子、レモンピープル（当時の愛読書）

●１６色ボード

当時は、まだＰＣ８８全盛期だったので、それに合わせて６４０＊２００、デジタル８色で作るのが主流だった（というか沢山売るにはそうする必要があった）

が、わしＰＣ９８ＶＭ持っているし１６色ボードも買った

なので、６４０＊４００、アナログ１６色使いたい！

てな事で、当時はまだ珍しい高解像度の画像となったのだった

確か、ほぼ同時期にガイナックスが電脳学園を１６色で出していたよね

えらい俺、先見の明だな、うん・・

●アニメーション

実は、ちょっとだけアニメーションして動いたりする

ウィリスの水晶玉とか、買い物シィルとか・・

何もたいして事をしている訳でなく、裏に画像を置いてコピーしているだけ

技術も能力も無いけどやれる事はなんでもやった

えらい俺、前向きに制作姿勢だ

●アリスの館

当時はインターネットとかも無いので語れる場所が無かったんだよ

なのでゲーム内にマスコットを置いてインフォメーションコーナーを作った

なんというか、わきあがる何かを出せる場所が欲しかったんだろうな

語りたい、楽しい、聞いて聞いてーと、怖いもの知らずだ、うん若かった

 

　

えらい俺、これは画期的だったと思う

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そのＲａｎｃｅ、その後もシリーズ化して続くなんて考えもしなかったな

　というか、会社倒産寸前だったしね

その後、２０１３年にリメイクまで出たし

うれしかった（私は開発にかかわってないけど、開発チームのみんな、ありがとう）